サーバー用Linuxディストリビューション選択のコツ

2020年12月に突然アナウンスされたCentOS 8の早期サポート終了。

「またか... Red Hat」と正直、思いました。

Rocky Linux、AlmaLinux、はたまたMIRACLE LINUXなど、候補としてどのディストリビューションが妥当なのか今も議論が絶えない様子。

サーバー用Linuxディストリビューションは何がいいのか?

OS選定の際に何が大事で、どのディストリビューションが安心して使うことができるのか確認したいと思います。

RHELクローンOSのサポート期限(2022年12月現在)

相談を受けた際に見せてもらったCentOSの後継リストがこのような内容でした。

OSEOL(サポート期限)
CentOS 72024年06月30日
CentOS 82021年12月31日(2029年5月31日の予定を早期打ち切り)
Amazon Linux 22024年6月30日
Amazon Linux 20222027年(プレビューリリースのため変更可能性有り)
AlmaLinux 82029年
Rocky Linux 82029年5月31日
MIRACLE LINUX 82030年5月

操作感や環境の似たRed Hat系を選択したいことが伝わってきます。

ここで少し「RHELがどのようなプロダクトなのか」振り返ってみましょう。

CentOS後継もRHELクローンでいいのか?

OSにかかるコストを抑え、安心して利用したいのであれば、以下のような視点も交えて判断します。

Red Hatは営利企業であり、RHELは有償のプロダクト。

RHELと無償のRHELクローンとは利害が対立していないか?

Red Hatの株主だったらRHELクローンの存在をどう思うか?

Red Hat Linuxは無償だった

Red Hatと言えば、今はRed Hat Enterprise Linux(RHEL)と認識されていますが、Red Hat Linuxとして無償版が提供されていたのをご存知ですか?

Red Hat Linux 7、8、9の時代はデータセンターに設置する物理サーバーにインストールして利用していました。

2003年11月、Red Hat方針転換

2003年11月、Red Hat Linuxは2004年4月30日までに全てサポートを終了、RHELにシフトすると方針を大きく変更。

2020年12月のCentOS 8の終了発表と似た状況に思えます。

当時ホスティングサービス用のサーバーOSとしても使っていたディストリビューションが、今後は有償になるということで、経営的にも困惑した時期がありました。

サーバーOS必要条件

サーバーOSに求めるものとして、安定稼働無料及びオープンソース、そして今回学んで頂きたいのが、それを支える母体が盤石であること。

サーバーOSの3つ条件

  • 安定稼働
  • 無料及びオープンソース
  • 支える母体が盤石

少なくともこの3点を満たすディストリビューションを選ぶのが好ましいと思います。

無料である必要がなければ、RHELを選ぶべきです!!

Debian推し

Neo隊長が知る限り、過去25年、Debianプロジェクトは3つの条件を維持しています。

Debianだけは裏切らない!!

揺るぐことのないDebianのことを、長年共にした仲間とはこのように話しています。

Debian 社会契約

Debianは社会契約として、次の5つを明言しています。

  1. Debian は 100% フリーソフトウェアであり続けます
  2. 私たちはフリーソフトウェアコミュニティにお返しをします
  3. 私たちは問題を隠しません
  4. 私たちはユーザとフリーソフトウェアを大切にします
  5. 私たちのフリーソフトウェア基準に合致しない著作物について

1〜4まで、とても分かりやすくないですか?

yum,dnfからaptへ

VPSやCloud利用であればハードウェアのドライバーのことを意識することはなく、パッケージマネジャーがyumやdnfからaptに変わるだけ。

パッケージ名は変わるけど、Debianが難しいと感じることはありません。

Ubuntuも推し

Debianプロジェクトが健全であり永続的な運営をしているからこそ、派生したUbuntuもサーバー用途として使われシェアを伸ばしています。

Webサイトに使われているLinux(W3Techs調べ)

2011
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2012
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2013
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2014
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2015
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2016
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2017
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2018
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2019
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2020
Jan
2021
Jan
2022
Jan
2022
Dec
Ubuntu11.9%17.7%22.0%26.9%24.5%30.6%34.9%38.9%38.1%38.7%48.1%34.9%33.1%
Debian27.7%29.4%32.6%32.8%32.3%32.5%31.9%30.7%22.4%19.4%17.2%15.5%16.6%
CentOS30.3%29.3%27.5%25.1%20.5%20.3%20.5%20.6%17.8%16.9%18.6%9.9%8.8%
RedHat15.7%12.7%9.8%8.3%4.7%4.0%3.5%3.0%2.3%1.9%1.8%0.9%0.8%
Gentoo2.0%1.2%1.4%2.4%2.1%2.6%2.7%2.7%2.5%1.8%1.4%0.6%0.5%
Fedora7.0%5.2%3.4%2.4%1.5%1.2%0.9%0.7%0.6%0.4%0.4%0.2%0.2%
SuSE4.4%3.1%2.3%1.5%1.1%1.0%0.7%0.6%0.4%0.3%0.2%0.1%0.1%
Unknown1%1.4%1%0.6%13.3%7.8%4.9%2.8%15.9%20.6%12.3%37.9%39.9%

RedHat系の経験やスキルは財産

この記事を読まれている方は、すでにCentOSのようなRedHad系Linuxを利用されていると思います。その経験やスキルはあなたの財産です。

そしてさらに価値を高める方法があります。

Debian系も使えた方がいい

長くエンジニアをやっていると、他人が構築したサーバーを見たりもします。

経験値を上げたいならDebian系も使いこなせた方が絶対にいい。

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